ホノルル到着・ビショップミュージアム

 朝食を済ませると荷物を車に運び、フロントへチェックアウトに向かう。セーフティーボックスの使用料、電話代の精算を行い、「アロハ〜」の声を後に車に乗り込む。一路、カフルイ空港へ。
 バイパスに出た方が早いのだろうが、まあ、時間もあるし、最後だしという事で海岸線の道を北に向かう。青い空と青い海、マウイ島の美しい風景を楽しみながら車を走らせる。

 ふと前を走っていたパイナップルの運搬車。なかなかユニークな
姿である。心配していたような渋滞も無く、車はスムーズに走って
いく。
 広い通りに合流してくる。車通りは多いものの、渋滞という程
ではなく、車線変更もスムーズだ。


 やがて「Airport」の表示が出てきて左折をする。リターンカーの表示に従い、バジェットレンタカーの返却場所へと車を進める。コンドミニアムを出てから30分程で空港まで着いた。
 返却場所へ車を停めると、係の女性が車のチェックをしてレシートを手渡される。それを持って横にあるオフィスで精算を済ませると、シャトルバスへと乗り込む。来たときと同じく、貸し切り状態だ。親切そうなドライバーが「航空会社は?」と聞いてきた。来た時はハワイアン航空であったが、帰りはアロハ航空であった。そう伝えると、アロハ航空のカウンター前で降ろしてくれた。
 

 時間は9時を回ったところ。まだ早かったが、チェックインを済ま
せる。荷物を預けると今度は人間のチェックインだ。
 パスポートと航空券を持って金属探知器の前に並ぶ。パソコンを
取り出し、別のトレイへ入れ、財布や時計などの金属類はすべて
着ているベストに入れ、ベストごとトレイへ。靴を脱ぎ手荷物のトレイ
へ一緒に入れる。3つのトレイを流すと金属探知器の中をくぐる。
 くぐってからまた靴を履いてベルトを締め、ベストを着て・・・・・・。
 毎度の事であるが、手間がかかる。まあ、仕方がないといえば
仕方が無いが・・・。
 搭乗までまだまだ時間がある。小さな空港なので、お店も一回り
見回したくらいしか無い。
 水を買いに売店に入ると、キャビンアテンダントの女性がお菓子
をたくさん買っていて、支払いをするのに封筒からお金を出して
レシートと一緒にしまっていた。多分、機内でみんなが食べる分
を買っていたんだろうなと思う。
 機内のシートは決まっていないため、早いもの勝ちだ。
 窓際の席をと思ったが、残念ながらすでに翼の近くしか
空いていなかった。
 窓から自分たちが尋ねた場所を探す。楽しかったマウイ
ともいよいよお別れだ。
 離陸してから20分程、眼下にオアフ島が見えてくる。
 再度のホノルル空港である。


 ホノルル空港の国内線ターミナルに到着すると、バッゲージルームに向かう。階段を降り、さて、レーンは・・・???僕たちが乗ってきた飛行機の表示が無い。到着したのは12時半過ぎなのだが、どのレーンの表示も13時以降の飛行機である。別の所にあるんだろうか、どっかで聞こうかとキョロキョロしていると・・・んっ?・・・・・なんと、レーンの横に荷物が並んでいた。降りる人が少ない為、レーンにのせずにここに並べたものなのか、レーンを回っていたのを係の人がさっさと降ろしたのか、わからないが・・・。
 まあ、どうにか無事に荷物を持つと例によってレンタカーのシャトルバス乗り場へと向かう。当初、ホノルルは交通規制がややこしいので、レンタカーは借りずにバスを利用しようと考えていた。そしてレンタカーの予約をするべくいくつかのレンタカー会社のサイトを見て回ると、今回利用したバジェットレンタカーで「マルチアイランド」というメニューがあった。これは、複数の島で同じクラスの車種を一連で借りる事が出来るサービスで、今回だと通常、マウイで4日間、オアフで3日間となるが、マルチアイランドのプランだと同じクラスの車種を7日間、連続して借りる料金設定になっており、マウイ4日間に2,000円を足すだけでオアフ3日間が借りられるのだ(今回借りたミニバンクラスの場合)。ホノルル空港とホテルの往復にタクシーを使った場合、それでは済まないだろうと思うと、このプランを利用した方が安いじゃ無いかと思い、借りる事にした。
 今度はお客も多く、貸し切り状態とはいかなかったが、シャトルバスでバジェットレンタカーのオフィスへと移動する。クーポン、クレジットカード、免許証を見せ、滞在するホテルの名称を書く。手続きが終わると、日本語で書かれたホノルルの案内雑誌を手渡された。連れ合いが中を見て、「これ、便利やな〜。」と思わずつぶやいた。
 キーと契約書を渡してくれると、英語で「4列後ろに下がって」と言った後、日本語で「ヒダリ、アリガト、マタネ。」と言って手を振ってくれた。
 言われたとおり駐車している車の列を3つ過ぎ、4列目を左に移動する。「E8」と書かれた駐車スペースに、利用する車が止まっていた。

 これが今回借りた車。なんと、フォードである。そう、ちょっと
特別な思い出がある車のメーカーだ。(ヨーロッパの旅行記を
読まれた方はわかりますよね)
 この写真はホテルの駐車場で撮ったもので、レンタカー会社
の駐車場は青空である。


 荷物を積み込み、いよいよホノルル市内、ワイキキにあるホテル、「オハナ・イースト」を目指して出発する。「H1」の標識に従い、ハイウェイに入る。とにかく東を向いて走ればいいんだと、「EAST」と書かれているのを頼りに走るが、すべての案内板に書かれているわけでもなく、英語の表示を一瞬で読み取れる程、英語が得意ではなく、また、車が多いので、案内板に集中しているわけにもいかず・・・いくつかの分岐点を過ぎて、気がつくと「NORTH」の表示が・・・。いつも間にか、北行きのハイウェイに乗っていた。取りあえず、次の出口でハイウェイを降りる。横道に入ってUターンをしようと右折をすると、「ビショップミュージアム」の表示が出てきた。ホテルのチェックインは15時、現在13時過ぎ。このビショップミュージアムには後日、来る予定でいたので、先による事にしてミュージアムの駐車場へと車を入れる。荷物を積んだまま車を離れるのはあまり好ましいことではないが、セキュリティーの人もちょこちょこ駐車場をうろついているようだし、一応、スモークガラスで車内は見えないし、まあ、大丈夫だろうという事にした。
 

 先にランチを食べる事にした。ビショップミュージアムにある
ファーストフードのお店に入る。おそばなど、日本食メニューも
何種類かある。連れ合いがまとめて注文したが、これは本日
のスペシャルらしい。左下の黒いのが豚肉を葉っぱに包んで
煮た物。これはそこそこおいしかった。ご飯も短粒種で、上手
に炊けていた。しかし、正直言って、後の物は僕の口には
ちょっと・・・・。


 ランチを済ませると、ミュージアムへ。チケット売り場の女性が「14時からフラダンスのショーがある」と教えてくれた。もうあまり時間が無いので、取りあえずミュージアムの中央にあるハワイアンホールへと向かう。

 ハワイアンホール入り口。すでに観客が座っている。
 入って左手が舞台。
 優雅な踊りが始まる。この女性の後ろに、楽器を演奏している
おばさんが座っている。女性の踊りが一通り終わると今度は男性が
出てきて踊る。その後、おばさんが何か話をしてくれたが、
英語だったので・・・????。
 連れ合いの話では、3人はご家族らしい。


 フラダンスを見終わって、14時30分から、日本語でハワイアンホールの案内をしてくれるツアーがあるという事で、参加した。まだ慣れていないような、それでいて結構慣れているような、日本人だと思うが、日系人かも知れない、きれいな日本語をしゃべる、そこそこ美人のお姉さんがガイドだった。初めにまず、ビショップミュージアムについての説明があった。てっきり、どっかのお金持ちの豪邸がミュージアムになったのだと思っていたが、そうではなく、消えゆくハワイの文化を残すべく、初めからミュージアムとして建てられたものだとか。

ハワイの歴代の王達の肖像画が飾ってある部屋に入り、説明を聞く。

 ここで聞いた話をどうしようか・・・と思ったのだが、前述のシュガーミュージアムで感じた事、さらにこの後に出てくる事もからんで、一緒に記述した方がよいと思うので、まとめて後述する事にする。

 しかし、この日本語ツアーはお勧めである、というより、単なるリゾート地ではなく、しっかりとハワイを理解する上でひとつの助けになるだろう。もちろん、ここだけでハワイのすべてがわかるわけではないが、それでも、ガイドブックなどには載っていない、新たなハワイを知る事が出来るだろう。

 時計は15時30分、一言では説明できない感銘を受けながら、ワイキキのホテル、オハナ・イーストに向かう事にした。


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